Orange County Buddhist Church
師走に思う
二〇〇一年も早や師走の月を迎え、何となくあわただしい今日この頃です。サンクスギビングデー、クリスマス、お正月と忙しいなかにも楽しいホリデーシーズンを迎えます。
今年もふり返って見ますと本当に色々な出来事が世界中で起きました。その一番の大きな出来事で世界中を恐怖におとし入れたのは、さる、九月十一日にニューヨークで起きた、同時多発テロ事件でありましょう。ニューヨークのマッンハッタンにあるアメリカの資本主義と経済のシンボルであった貿易センタービルが一瞬のうちに崩れ落ち、約六〇〇〇人ともいわれる多くの犠牲者を出したことは私たちに恐怖と心の傷跡を大きく残した事件であります。この他にも色々な出来事が世界中で起こりましがそれらが二〇〇一年のカレンダーと共に過去のものになろうとしております。
私たち仏教徒に取りましてはそういった世界の出来事やそれにともなう報復戦争などにどのように対処しなければならないか、と云ったことが今私たちに問われている時だと思うのであります。
今日あらゆるニュースや報道関係はアフガニスタン・イスラエルとアメリカの報復戦争については色々な論評やコメントが毎日報じられておりますので、すでに皆さまもそれらを聞き又色々と批評をお持ちのことと思います。これらの批評・コメントを読むときの心得と申しますか、大切なことは、私の考えや思っていることと違う論評やコメントや意見は全て間違いだと決めつけることは気を付けなくてはなりません。他の意見や批評をももう一度ゆっくり違う角度から見ることも忘れては成らないと思うのであります。
世界には多くの宗教があります。それらの宗教にはそれぞれの教えがあります。その教えはバイブルとかコーランとか教典(他の宗教ではもっと違ったよびなのものが有ると思われますが)とよばれるものです。
近年世界中で色々な争いや戦争が起こっているのを見ますと、争いの多くが宗教と結びついているものが多いようです。過去の戦争で、宗教と結びつけて戦争をおこなうと大変強い軍隊ができることを政治家や策略家は知っています。すなわちテロリストにしろ、兵隊にしろ、神の為に命を捧げると言うことが正当化されてくるのです。そして神の為なら原子爆弾を使って相手を殺しても良いという考えまで増長するのです。
私はこれは聖書や聖典等の解釈の仕方が間違ってなされ、指導者がその間違った思想のもとに民衆を扇動してしまうのです。
この問題については後日この光輪で述べていきたいと思います。
いよいよ2002年を迎えます。来年は「午年」です。馬は古来より人間に大変尽くしてくれた動物です。十二支のうちでも親しみやすい動物です。来年は人間と動物とが仲良くやっていき、そうすれば人間界も平和な年になりますよう念願するもんであります。
私たちもオレンジ郡仏教会に来させていただきまして早や三年が過ぎようとしております。今年も皆さまには大変お世話になりまして誠に有り難う御座いました。皆さまの心からのご支援とご理解とに対して、この紙面をおかりして、私たち心から重ねてお礼申し上げます。
合掌 宮地